マイナンバーカードを調剤薬局で提示する利点

薬剤師として

マイナンバーカードを調剤薬局で提示することで、医療の現場が驚くほど便利で快適になるのをご存知ですか?

2024年12月には紙の保険証の新規発行が終了し、ますますマイナンバーカードへの移行が進んでいる中、調剤薬局ではいまだにマイナンバーカードをかたくなに使わない方もちらほら。中にはマイナンバーカードと聞くだけで怒りだしてしまう方も…。

今回は、マイナンバーカードを活用することで得られる具体的なメリットをご紹介します。これを読めば、今すぐ使ってみたくなること間違いありません。

健康保険証として使える

2021年10月から、マイナンバーカードが健康保険証として使えるようになりました。さらに2024年の12月には紙の保険証の新規発行が終了しました。この機能を利用することで、以下のような恩恵を受けられます。

  • 保険証の持ち忘れがゼロに! マイナンバーカード1枚あれば、保険証を忘れて焦る心配がなくなります。財布がスッキリするのも嬉しいポイントです。
  • 転職や引っ越し時の煩雑な手続きが簡単に 保険証が変わるたびに手続きが必要だったストレスから解放されます。保険情報が自動的に更新されるため、手間が大幅に軽減されます。

薬剤情報や特定健診情報の共有で安心・安全な医療を

薬局でマイナンバーカードを提示することで、過去の薬剤情報や特定健診情報を確認でき、以下のメリットが得られます。

調剤薬局で働く薬剤師としてはとても助かる情報です!

  • 重複処方を防ぎ、飲み合わせのリスクを低減 これまでに処方された薬がすぐに確認できるため、より安心して薬を服用できます。
  • 健康診断の結果を活かしたアドバイス 特定健診情報を基にした生活習慣病予防のアドバイスを受けられるため、健康維持に役立ちます。

病院の薬剤師などは患者のカルテ情報を閲覧したりできると思うのですが、調剤薬局ではカルテ情報は見れません。大きな病院などは処方箋に血液検査の結果などを記載してくれるのですが、ほとんどは患者さんへ聞き取りするしかありません。薬の中には体重や腎臓機能、疾患などで薬の検討をしなくてはならないものが数多くあります。そんな時、マイナンバーカードを提示してもらっていると簡単に情報を閲覧することができて助かります。

窓口手続きが驚くほどスムーズに

マイナンバーカードを利用することで、薬局での受付や支払いがこれまで以上に簡単になります。

  • 受付時間が短縮される 保険証情報の確認や入力が自動化され、待ち時間が大幅に減ります。
  • 医療費控除の手続きがラクラク マイナポータルを活用することで、医療費控除に必要な情報をオンラインで簡単に確認できます。確定申告の際の書類作成がスムーズになります。
  • 自己負担限度額の自動適用 高額療養費制度の自己負担限度額が薬局で自動的に適用されるため、事前に手続しなくても窓口での支払いを抑えることが可能になります。

セキュリティとプライバシーの安心感

マイナンバーカードはセキュリティ面でも優れており、大切な情報をしっかり守ります。

  • 顔認証で確実な本人確認 顔認証や暗証番号入力により、他人に悪用されるリスクを大幅に軽減します。
  • 情報漏えいの心配が軽減 紙の保険証と違い、情報が電子的に管理されるため、紛失時のリスクも抑えられます。

よく、落としたら怖い…など聞きますが、落としてもパスワードがわからなければ使用できません。

注意点

よく言われる注意点についてまとめます

  • お薬手帳の完全な代わりにはならない 処方歴などが確認ができて飲み合わせのチェックなどもできて、一見薬手帳の代わりになりそうですが…ごく一部の医療機関がマイナンバーカードを採用していないこともあるので現状は薬手帳としては使えません。なお、お薬手帳持参することで服薬管理指導料が安くなるのですが、マイナンバーカードは薬手帳としての位置付けはありません
  • 提示は毎回 情報の更新のためにも提示は毎回となります。
  • マイナンバーカードは必須ではない もちろんマイナンバーカードの提示がなくても薬は今まで通り渡せます。便利ではありますが、強制するものでもありません
  • マイナンバー提示で会計が安く…なりません 2024年12月以前は提示すると調剤管理料が安くなっていましたが、今現在はマイナンバーカードの有無に関わらず一律です

まとめ

マイナンバーカードを調剤薬局で活用することで、医療の利便性が大幅に向上します。時間の節約や安心感、さらに健康管理がスムーズになるなど、患者さんにとって嬉しいポイントが満載です。

まだマイナンバーカードを健康保険証として登録していない方は、ぜひこの機会に手続きを進めてみてください。日常のストレスが軽減され、医療の新しい形を実感できるはずです!

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