数日前に、高熱でウィルス性の腸炎とのことだったということを書いたのですが、その後の経過について書きたいと思います。
マイコプラズマ肺炎と診断されるまでの道のり
先週月曜日受診した内科では、子供が少し前にマイコプラズマでしたと話しても「マイコプラズマはそこまで高熱出ません」とのことで、検査もなし。
嘔吐もあったのでウィルス性の腸炎と診断。
流石に、嘔吐や発熱は無くなったものの、咳が酷くて夜眠れない日々が続き、仕事にも支障がでるので、今度は呼吸器内科に受診したら…マイコプラズマ肺炎でした。
レントゲンとCTをとり、ばっちり肺に影が!
「マイコプラズマでも高熱は出るときは出ます。」って。きちんと診断していただいて腑に落ちました。抗生剤飲んで数日、みるみる快方へ向かっています。
私の下手な説明を丁寧にくみ取ってくれ、検査数値や画像判断からしっかりきちんと説明してくれてとても良いお医者さんでした。
院内処方箋のメリットとデメリット
その一方で、診察後の院内処方については気になる点が。
薬に対して何の説明もないまま会計時に交付されたことに少し不安を感じました。
確かに、院内処方は患者にとってはすぐ薬もらえて楽ですよね。外の調剤薬局にわざわざ行かなくてもよいし。実際、病院の口コミを見るとそれを良しとする声もチラホラ。
薬剤師としては、こうした場面でこそ薬の正しい使い方や注意点をしっかりお伝えしたいのです。「薬の説明書があるから大丈夫」という考え方ではカバーできない部分も多いのが現実です。
薬剤師の役割:見えないところで患者を守る仕事
そもそも医者の処方自体が間違えなこともあり得る
これはとても強く言いたいです。医者は絶対ではありません。(同じく薬剤師も絶対ではないですが)
薬剤師は、医師の処方をただ「渡す」だけでなく、処方内容が正しいか、患者の体質や他の薬との相性が問題ないかを確認する重要な役割を担っています。医師も薬剤師も人間なので、ミスが完全にゼロにはなりません。だからこそ、二重チェックが必要です。
その間違った処方を患者さんにストップをかけられるのが薬剤師なのです。
なので、なんでいちいち別の場所の調剤薬局に薬をもらいに行かないといけないんだ!なんて悲しいこと言わないでください。
患者さんの見えにくいところで日々頑張ってます。
『アンサング・シンデレラ』と薬剤師の知られざる仕事
数年前に放送された石原さとみさん主演で『アンサング・シンデレラ』という病院薬剤師のドラマは、薬剤師として働く者にとって共感の連続でした。今まで医療ドラマは、医者・看護師がメインなものが多い中、薬剤師が主役となったドラマは新鮮で、縁の下の力持ち(=アンサングヒーロー)としての薬剤師の重要性を知っていただくよいきっかけになったと思います。
子供たちにも「お母さんのお仕事はね…」と説明するとき、ドラマや原作を参考にするととてもわかりやすく、家族との会話も弾みました。
さいごに
院外処方のメリットは、患者さんの命を守るための多層的な確認体制にあります。薬剤師は、患者さんの見えないところで小さなミスが大きな問題に繋がらないよう日々奮闘しています。ぜひその点を知っていただけたらと思います。