
パート薬剤師って時給が高いから、すぐ扶養の上限を超えちゃう・・・扶養内に抑えるべきなのかな?

わかる、私もすごく悩んだよ。今は扶養を外れて週5×32時間で働いてるんだけど、その理由も含めて整理するね
薬剤師のパート時給は2,000円前後と高めなので、少し多めにシフトを入れるだけで扶養の上限を超えてしまいます。「損したくない」「でも働きたい」という気持ち、よくわかります。
この記事では、実際に扶養を外れて働いている私の実体験をもとに、扶養の壁のしくみと損しない働き方の考え方を整理します。
扶養内・扶養超えって何?(ざっくり解説)

「扶養内で働く」とよく聞きますが、実は壁は1つではありません。現時点では、大きく3つの壁があります。
178万の壁(所得税の壁)
以前は「103万の壁」と呼ばれていましたが、税制改正で2026年分からは年収178万円まで所得税がかかりません(2026・2027年の時限的な措置です)。パートで働く範囲では、所得税の壁はほぼ気にしなくてよくなりました。
130万の壁(社会保険の壁)
年収が130万円を超えると、夫の社会保険の扶養から外れます。自分で健康保険料・厚生年金保険料を払うことになるので、手取りがガクッと減るのがこの壁の怖いところです。
なお、勤め先の従業員数が51人以上の場合は、130万円より手前がラインになります。
週20時間以上・月収8.8万円以上などの条件を満たすと、自分の勤め先で社会保険に入ることになるからです(いわゆる106万円の壁)。
2026年10月からは月収の条件がなくなり、週20時間以上が加入のラインになります。
大手のチェーン薬局やドラッグストアで働く場合は、まず勤め先の従業員数を確認してみてください。
160万の壁(配偶者特別控除の壁)
年収が160万円を超えると、夫の配偶者特別控除が段階的に減っていき、夫の税金が少し増える形です。この上限は2025年分から、それまでの150万円から160万円に引き上げられました。
薬剤師パートは壁に当たりやすい
薬剤師のパート時給は2,000円前後が相場です。たとえば時給2,000円で週20時間働くと、年収は約208万円。普通に働くだけで130万の壁を軽く超えてしまいます。
扶養内に収めるには、かなり勤務時間を抑える必要があるのです。
パート薬剤師の場合、扶養内で働くとどうなる?
130万以内に収める場合の勤務イメージ
時給2,000円で130万円以内に抑えようとすると、年間650時間が上限です。週あたり約12.5時間、具体的には週2〜3日×4〜5時間程度。フルタイムに近い働き方はまず無理ですね。
- 手取りが減らない。社会保険料の負担がないので、働いた分がほぼそのまま手元に残る
- 夫の税金も抑えられる。配偶者控除がフルで使える
- 自由な時間が多い。子育てや家事に時間を使いやすい
- 働ける時間がかなり限られる。週2〜3日だと薬局側からの需要も限定的
- キャリアが止まりやすい。新しい処方や制度改定についていきにくい
- 将来の年金が増えない。自分名義の厚生年金がつかない
扶養を超えて働くとどうなる?
社会保険に自分で加入する
130万円を超えると、自分で社会保険に加入します。これは出費ではありますが、将来の年金が増えるという大きなメリットがあります。また、傷病手当金や出産手当金といった保障も受けられるようになります。
130万の壁で一時的に手取りが減る
年収130万円を少し超えたあたりでは、社会保険料の負担が発生するため、手取りが扶養内のときより減ってしまうゾーンがあります。具体的な計算例(現時点での概算)を見てみましょう。
| 年収 | 社会保険料(概算) | 税金(概算) | 手取り(概算) |
|---|---|---|---|
| 130万円(扶養内ギリギリ) | 0円 | 約2万円 | 約128万円 |
| 140万円 | 約20万円 | 約2万円 | 約118万円 |
| 160万円 | 約23万円 | 約3万円 | 約134万円 |
| 200万円 | 約29万円 | 約7万円 | 約164万円 |
年収140万円だと、扶養内の130万円より手取りが約10万円も減ってしまいます。逆転するのは、おおむね年収160万〜170万円あたりです。
※税制や保険料率は変わる可能性があるため、あくまで目安としてお考えください。
160万〜170万を超えれば働き損にならない
時給2,000円で週24時間以上働けば、年収は約200万円になります。ここまでくると扶養内のときより手取りは確実に多くなり、働き損ゾーンを抜けられます。
私が扶養を外れて働いている理由
私は現在、調剤薬局で週5日×1日約6.5時間(週32時間)のパートで働いています。
でも、実際に扶養を外れてみて感じたメリットもあります。
- 自分の厚生年金がつく。将来もらえる年金が増えるのは、長い目で見ると大きい
- 社会保険があると安心。万が一ケガや病気で休んでも傷病手当金がある
- 働き損ゾーンは関係ない。年収200万円以上なら、手取りもしっかり残る
- 薬剤師としてのスキルも維持できる。週5日勤務だと処方の流れにもついていける

扶養を外れることに最初は不安もあったけど、今は外れてよかったと思ってるよ
どっちがいいかは家庭の状況次第
ここまで読んで「結局どっちがいいの?」と思いますよね。正直に言うと、家庭の状況によって正解は変わります。
- ある程度まとまった時間を確保できる
- 年収160万〜170万円以上を目指せる
- 将来の年金や社会保険の保障を手厚くしたい
- 薬剤師としてのキャリアも大事にしたい
- 子どもが小さくて長時間働けない
- 週2〜3日でゆるく働きたい
- 夫の収入だけで家計が十分まわる
迷ったときは、年収160万〜170万円を超えられるかどうかを1つの判断基準にするとわかりやすいです。中途半端に130万〜160万円のゾーンに入ってしまうのが一番もったいないので、やるなら思い切って超えるのがおすすめです。
まとめ
- 扶養内。手取りは減らないが、働ける時間が限られる
- 扶養超え。一時的に手取りが減るゾーンがあるが、年収160万〜170万円を超えれば逆転する
- 働き損を避けるなら、130万以内か170万以上のどちらかを狙うのがポイント
※税制度は今後変更される可能性があります。最新の情報は税務署や年金事務所で確認してくださいね。
パート薬剤師の時給相場が気になる方は、パート薬剤師の時給相場はいくら?働き方別にリアルな数字を紹介も参考にしてみてください。
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